肩が上がらない・・・



ここでは、五十肩の原因・症状・病気や
ストレッチ(体操)・漢方・ツボ・手術・温泉での治療など
五十肩の改善法を詳しく解説しています。

あなたにあった治療法を見つけてみましょう。



五十肩の原因

「五十肩がなぜ起こるのか?」
原因ははっきりとしていません。

一説によると、関節包または肩関節の腱が炎症することで起きると言われています。

日常生活に支障をきたすほど肩が動かなくなったり痛みも出るのですが、
一年もすれば治ってしまうのですから不思議な病気です。


⇒五十肩の原因

五十肩の痛みと症状

・肩が上がらなくなる
・動作時に痛みが出る
 (※進行すると動かなくても痛みが出るようになる)
・夜間就寝時に肩の痛みが出る


ほとんどの場合、半年から一年ほどで五十肩は治癒します。
しかし、重症化して肩腱板損傷(けんけんばんそんしょう)を起こしてしまった場合には、
手術が必要となります。

痛みが強い場合には上記のように
腱が完全に断裂してしまっていたり、ほかの病気の可能性もあります。

例えば、五十肩と一緒に
他の病気も発症しているといったケースもありますから自己判断は危険です。

病院でレントゲン検査などを行うと、
そういったものもすべてはっきりしますから
症状が出たら一度は病院へ行くことをおすすめします。

痛みが治まったら、
壁押し体操・アイロン体操・机体操・タオル体操などを行って肩を動かすようにしましょう。

ずっと動かさないでいると、五十肩が良くなっても肩が動きづらくなってしまいます。

医師のアドバイスをきちんと聞いて、治療を行っていきましょう。


⇒五十肩の痛みと症状

四十肩と五十肩の違い

四十肩と五十肩。
「年齢で分けられたから」という理由があるだけで、
名前は違いますが症状は同じだとされています。

肩関節のまわりに起こる炎症の総称で、
肩関節周囲炎・疼痛性肩関節制動症・凍結肩といった病気が代表的です。

中高年に多く見られる症状ですが、これらの病気の原因ははっきりとしていません。


⇒四十肩と五十肩の違い

痙縮期、拘縮期、回復期

◆痙縮期
痙縮期には患部が炎症を起こして強い痛みが出ています。
ですからまずは痛みを緩和させる治療が行われます。

入浴などでゆっくりと体を温め、そして安静を保ちます。
これに加えて薬物療法や注射を打ち、
拘縮を防ぐ為に早い時期から運動療法を取り入れていきます。
(冷やして痛みを取った後に温めて血行改善していきます。)

※拘縮とは?
関節のまわりの組織が伸縮性を失って硬くなる為に関節の動きがスムーズではなくなることです。

◆拘縮期
痛みは緩和されていますが、関節が硬くなってしまっています。
ですから、保温・薬物療法・運動療法を継続して行っていきながら、
理学療法・授動術・パンピングも取り入れます。


◆回復期
個人差はありますが、3ヶ月〜半年程度で腕が徐々に動くようになってきます。
痛みが感じられなくなっていることもありますが、
癒着が原因の運動制限を残さない為に、自分のペースで運動を始めることが肝要です。

五十肩は炎症が起きている間の痛みも辛いものですが、
痛みが引いてからのリハビリも非常に大切です。


⇒痙縮期、拘縮期、回復期

ストレッチ(五十肩体操)

痛みがある程度引いたら、五十肩体操やストレッチを始めるといいでしょう。
腕や肩を動かしていると、痛みが更に和らぎ五十肩の再発を防ぐことができます。

※痛みがひどい時に無理をすると、炎症が悪化しますので注意をしてください。

五十肩の為の体操やストレッチの方法は、youtubeや専門のサイトで無料で公開されています。
ご自分で気軽にできるものを選んで毎日実践してください。


では一つだけご参考までに簡単な体操をご紹介しておきましょう。

◆五十肩体操のやり方
痛みが出てない方の手を下側にタオルを持ちます。
そして痛みが出ている方の手でタオルの上側を持って手を上に引き上げます。

この動作で肩が伸びますからストレッチ効果を期待できます。

五十肩を改善させる基本は、無理をしないことと体操などの運動を毎日続けることです。


⇒ストレッチ(五十肩体操)

五十肩に効く漢方

漢方では、体質改善させることによって痛みが出ている部位だけでなく
体全体の健康を維持させようとします。

その漢方では五十肩は「腎」が弱った為に発症すると考えます。
腎が健康でないと、老化が加速するという解釈なんですね。

ですから「腎」を強化するために「独活寄生湯」という薬を使ったり、
肩の痛みを和らげる為に「痛散湯」を使用することもあります。

漢方薬は病院でも取り扱っているところもありますが、
見つからない場合は漢方取扱いの薬局で薬剤師さんに相談して、
あなたに合った薬を調合してもらってもいいですね。

漢方薬はまず3ヶ月服用してみてください。
それで効果がなければ他の漢方薬かまったく他の治療法を試すようにしてください。


⇒五十肩に効く漢方

五十肩のツボ

臑兪(じゅゆ)、肩井(けんせい)、天宗(てんそう)、
肩ぐう(けんぐう)、巨骨(ここつ)、肩りょう(けんりょう)
といったツボが
五十肩の症状を和らげるのに効果的だと言われています。

ツボ押しだと自宅などでいつでも好きな時に行えるので手軽でいいのですが、ツ
ボの場所を正確に知ることができないのが難点です。

できれば専門家に施術してもらうといいでしょう。

また、ツボ押しに並行してストレッチや体操なども習慣化づけるようにしましょう。
こうすることによって、五十肩やその他の様々な病気にもかかりづらくなっていきます。


⇒五十肩のツボ

温泉で五十肩を改善

五十肩に効果があるとされる温泉は、全国に数多く存在しています。

・北海道

ウトロ温泉など

・青森県

百沢温泉

・岩手県

遠刈田温泉

・秋田県

秋田温泉

・山形県

蔵王温泉

・福島県

土湯温泉など

・茨城県

平潟港温泉など

・栃木県

新湯温泉

・群馬県

草津温泉

・神奈川県

奥湯河原温泉

・長野県

白馬五竜など

・新潟県

赤倉温泉など

・静岡県

熱海温泉など

・愛知県

内海温泉

・岐阜県

飛騨高山温泉

・三重県

榊原温泉

・富山県

宇奈月温泉

・兵庫県

城崎温泉

・岡山県

湯原温泉

・愛媛県

道後温泉

・大分県

別府温泉

・鹿児島県

指宿温泉

泉質は様々ですから、詳細は温泉地のHPなどで調べてみるといいと思います。
上記以外にもたくさん五十肩に効果のある素晴らしい温泉がありますよ。

温泉にゆったり浸かると気分も変わってリラックスもできますね。
ストレスも体調に影響しているかもしれませんから、是非ゆっくりしてきてください。


⇒温泉で五十肩を改善

整形外科での五十肩治療

病院に検査に行くということは、痛みが出るなど症状が出ているということですね。
ですからまずは痛みを抑えるつまり、炎症を抑える治療からスタートします。

◆ステロイドの注射を局所に打つ
◆内服薬
◆座薬


痛みが少し取れたら次は体を保温してください。
そして安静を保ちます。

五十肩は病期によって治療法が変わってきます。

上記は炎症を起こしていう初期段階「痙縮期」の治療法です。

痛みが大分とれたら次は「拘縮期」に入ります。
関節が拘縮してしまわないように(硬くなってしまわないように)運動療法を更に続けていきます。

整形外科での五十肩の治療の基本は「リハビリ」です。
せっかく五十肩が改善したのに、関節が硬くなって
その為に腕や肩が動かせなくなっては何の為の治療か分かりません。

リハビリを行いつつ、痛みが取れて最終段階「回復期」に入ります。
痛みが取れても運動療法は続けるようにしてください。

運動やマッサージに関する指導は病院でしっかりと行ってくれます。

五十肩を再発させない、そして拘縮させないようにしっかりと治療しましょう。


⇒整形外科での五十肩治療

五十肩の手術

腱板断裂の場合、基本は保存療法です。
行われるのは内服薬の投与と注射で、温熱療法も取り入れていきます。
これで改善が見られれば、リハビリを行いつつ治療は終了します。

しかしこれらの治療を3ヶ月以上続けても、
症状が改善されなかった場合には最終的手段である手術を行います。

腱板断裂の手術においては切開はせず、内視鏡を使った手術を行います。
※場合によっては、切開手術を行うこともあります。

術後は一ヶ月強〜二ヶ月弱で軽い作業を行えるようになります。
リハビリをしっかりと継続していれば、元通りに生活することができるようになります。


⇒五十肩の手術



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